筋トレ後の食事、プロテインだけで本当に大丈夫?

目次

はじめに

筋トレ後はプロテインを飲めばOKと思っていませんか?
実は、タンパク質だけでは不十分で、炭水化物も必要です。

筋トレ後の体は、「筋組織の破壊(ダメージ)」と「エネルギーの枯渇(グリコーゲン消費)」という2つの大きな問題を抱えています。
✔ 筋肉の修復に必要なのは「タンパク質」
✔ エネルギー回復に必要なのは「炭水化物」

これらを適切に補給しないと、筋肉の成長が妨げられ、トレーニング効果が低下してしまいます。


基本用語の解説

運動後の栄養戦略を理解するために、以下の用語を押さえておきましょう。

筋グリコーゲン: 筋肉に蓄えられたエネルギー源(糖質)。運動時の主要な燃料。
カタボリズム: 筋肉の分解プロセス。エネルギー不足時に起こる。
インスリン: 筋タンパク合成を促進し、エネルギー回復を助けるホルモン。
糖新生: 炭水化物不足時に、体が筋肉を分解して糖を作る仕組み。


結論

炭水化物 1.2g/kg/時間 を摂ると、筋グリコーゲン回復が最速
炭水化物不足(0.8g/kg以下)の場合、タンパク質を追加(0.3〜0.4g/kg)すると回復が早まる
たんぱく質だけでは、筋グリコーゲン回復にはほとんど効果なし


論文について

論文の詳細

今回の内容を裏付ける研究として、Alghannam, A. F., et al. (2018) による研究を紹介します。

タイトルNutrient Intake Following Exercise: Effects on Muscle Glycogen Recovery and Protein Synthesis
著者: Alghannam, A. F., Gonzalez, J. T., Betts, J. A.
掲載誌Nutrients
発行年: 2018
DOI10.3390/nu10020253
URLhttps://www.mdpi.com/2072-6643/10/2/253

要約

この研究では、運動後の栄養摂取が筋グリコーゲンの回復と筋タンパク質合成に与える影響を調査しました。
実験では、被験者に異なる栄養摂取条件を設定し、筋グリコーゲン回復率を測定 しました。

📌 研究デザイン
✅ 対象者: 健康な成人男性
✅ 実験条件

  • グループ1: 炭水化物 1.2g/kg/時間
  • グループ2: 炭水化物 0.8g/kg/時間
  • グループ3: 炭水化物 0.8g/kg + タンパク質 0.3g/kg
  • グループ4: タンパク質のみ

📌 結果

  • 炭水化物 1.2g/kg/時間を摂取したグループが最も早く筋グリコーゲンを回復
  • 炭水化物 0.8g/kgのグループは回復率が遅かったが、タンパク質を追加した場合は回復が促進された
  • タンパク質のみ摂取したグループは、筋グリコーゲンの回復が最も遅かった

📌 結論

  • 筋グリコーゲンを素早く回復させるためには、炭水化物 1.2g/kg/時間を摂取することが最も効果的 である。
  • 炭水化物が不足している場合のみ、タンパク質の追加が有効 であるが、炭水化物単独よりも回復速度は劣る
  • タンパク質単独では、筋グリコーゲン回復にはほとんど効果がない

この研究からも、運動後には炭水化物とタンパク質の両方を適切に摂取することが、筋肉の回復と成長に不可欠 であることが分かります。

研究データ

今回の研究によると、炭水化物を体重に対して1.2g摂取した群の筋グリコーゲンの回復が最も早いことが結果として示されていました。

筋グリコーゲン回復の推移(炭水化物とタンパク質の影響)
出典: Alghannam, A. F., et al. (2018). Nutrients, 10(2), 253. DOI: 10.3390/nu10020253
本グラフは、論文のデータを基に作成。数値は参考値であり、個人の体質や運動状況によって変動します。

たんぱく質のみしか摂取しなかったグループと比較すると、炭水化物の摂取を2時間以上摂取を遅らせた場合、回復率が約40%低下することがわかります。

出典: Alghannam, A. F., et al. (2018). Nutrients, 10(2), 253. DOI: 10.3390/nu10020253
本グラフは、論文のデータを基に作成。数値は参考値であり、個人の体質や運動状況によって変動します。

筋肉の材料はたんぱく質なのに、なぜ炭水化物が必要なのか?


①筋肉を動かすエネルギーになる

✔ 運動時のエネルギー供給の優先順位

エネルギー源使用される状況
筋グリコーゲン(糖質)短時間・高強度の運動(筋トレ・ダッシュ)
血中グルコース(糖質)運動強度が中程度(ジョギング・有酸素運動)
脂肪低強度・長時間の運動(ウォーキング・持久系)
タンパク質(アミノ酸)エネルギーが不足したとき(糖質が枯渇したとき)

高強度の運動では、筋グリコーゲン(糖質)が最優先で使われる!
糖質がないと、脂肪やタンパク質を代替エネルギーにするが、効率が悪い!


② 筋肉の分解(カタボリズム)を防ぐ

炭水化物が不足すると、体は筋肉を分解してエネルギーを作る(糖新生) という現象が起こります。

糖質が不足 → 筋肉を分解して糖を作る → 筋肉が減る!

このサイクルをカタボリズム(catabolism)と呼びます。

筋肉を維持するために、糖質をしっかり摂ることが重要!

タンパク質 → 筋肉の材料(筋線維の構成要素)
炭水化物(糖質) → エネルギー供給源(筋肉を動かすための燃料)


③ インスリンの分泌を促し、筋タンパク合成を加速する

炭水化物を摂ることでインスリンが分泌され、以下の役割を果たします。

インスリンは筋肉の修復とエネルギー回復に不可欠なホルモンです。
運動後に適切な栄養を摂取することで、インスリンの働きを最大限に活用できます。

✔ インスリンの役割

・筋細胞へのアミノ酸(タンパク質の材料)取り込みを促進!
・筋グリコーゲンの合成を促進し、運動後の回復を早める!

炭水化物を摂ることで、タンパク質の利用効率もUPする!


炭水化物が不足するとどうなる?

炭水化物が不足すると、以下のような問題が発生します。

❌ 筋グリコーゲンが枯渇 → エネルギー不足でパフォーマンス低下!
❌ 糖新生(Gluconeogenesis)が活性化 → 筋肉を分解してエネルギーを作る(カタボリズム)!
❌ インスリンの分泌が低下 → 筋タンパク合成が抑制され、筋肥大が進まない!

炭水化物不足は「筋肉の分解」と「成長の停滞」を引き起こします。


運動後の栄養摂取の最適なタイミングと量

実際に食事を考えるときの例を紹介します。
まずは、自分の体重に対して1.2gをかけた量を運動後に取るべき総量として考えます。

✅ 最適な栄養摂取の目安(体重70kgの場合)
(体重)70kg×1.2=84g

炊飯後の白米を食べる場合、約230gとなります。
血糖値の上昇を緩やかにするのであれば、これを2回ほどに分けて食べると良いでしょう。

また、運動直後にすぐに炭水化物を吸収させるには、単糖類や果糖類がおすすめです。

糖質を多く含む食品
さつまいも🍠(1/2本225g)
70.9g
白米🍚(茶碗1杯150g)
55.7g
バナナ🍌(1本126g)
28.4g

摂取のポイント

・運動直後は単糖(ブドウ糖)を摂り、最速で筋グリコーゲンを回復!
・30分〜2時間後は、単糖+複合糖を摂取し、持続的なエネルギー補充!
・タンパク質も一緒に摂ることで、筋肉の修復と合成を促進!

このように、運動後はすぐに吸収しやすい糖質を摂取し、時間が経つにつれて持続性のある糖質を摂るのが理想的です

栄養成分表データベース:文部科学省より引用
URL:https://fooddb.mext.go.jp/

実際に計算してみよう

積極的にダイエットを行なっている場合、摂取カロリーに対して5%〜10%減らしたが目標摂取量として進められています。

カロリー計算用フォームを設置しました。参考までに活用してください!

ダイエットは無理なく行うものなので、無理なカロリー制限や体に合わないPFCバランスの設定は控えましょう。

摂取カロリー & PFCバランス計算

除脂肪体重 (LBM): kg

目標カロリー (TDEE): kcal

PFCバランスの割合(%)

タンパク質: g

脂質: g

炭水化物: g

運動後の炭水化物摂取量計算

必要な炭水化物: g

白米で換算(炊飯後): g

白米で換算(炊飯前): g

目標摂取カロリー計算式
体重−(体重×体脂肪率)=除脂肪体重
除脂肪体重×40=目標摂取カロリー

運動後に必要な炭水化物摂取量計算式
体重×1.2g


まとめ

✅ 筋トレ後は「炭水化物+タンパク質」を摂ることが重要
✅ 炭水化物 1.2g/kg/時間 でエネルギー回復を最大化
✅ タンパク質 0.3g/kg で筋肉修復を促進
✅ インスリンの働きを活用し、筋肉の成長を最

今日から実践して、トレーニングの効果を最大限に引き出しましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次