釣りをする場所はたくさんありますが、その中でも漁港釣りは無料でできるところも多く、釣果も良いため、多くの方が利用されると思います。お金を払っていくようなところは敷居が高く感じるため、初心者の方は漁港で釣りをしようと思うことが多いと思います。
この記事ではなぜ初心者には漁港での釣りはオススメしないのか、私自身の経験から4つの項目に分けて説明してあります。漁港での釣りを否定しているのではなく初心者の方により楽しく釣りを始められるキッカケになればいいなと思います。
①場所取りが大変

漁港で釣りができる場所は限られているため、いいポイントはすぐになくなってしまいます。朝2時に行っても駐車場すら埋まっており、ただ海を眺めて終わるなんてこともありました。
やっとの思いで場所を見つけられても、人がいないのには理由があります。根がかりしやすい場所だったり、全く魚の気配がなかったりすることも少なくありません。
人気の釣り場所だと隣の人との距離も近くなり、ジギングや投げ釣り、泳がせ釣りなどをするとお祭り(糸が絡むこと)になりやすく、泣きたくなることもありました。
②仕事の邪魔になる

当たり前ですが、漁港は漁師さんたちの仕事場です。仕事中の漁師さんたちの邪魔にならないようにできれば問題ないのですが、適当なところで釣りをしていると怒られてしまうこともあります。
漁師さんたちがいなくいても、昼や夜から仕事をされる方もいらっしゃいます。私は漁師さんたちは朝早いから昼はいないだろうと勝手に思い込み、仕事の邪魔をしてしまったことがありました。
③海を照らされる
釣り人の中にはマナーが守れない人が少なからずいます。その中の一つが夜釣りをしているときに海を照らしてくることです。
一見問題なさそうに見える行為ですが、夜釣れる魚の中には光を嫌う種類も多く、少しの光で魚が逃げてしまうことがあります。
一人の釣り場ではないので仕方がないのですが、わざわざのぞき込んでくるような人もいました。安全の為に足元を照らしているだけということもあるので判断は難しいのですが、モヤモヤしながら釣りをするのはあまり楽しくないものです。
④禁止になっている釣りがある

これは漁港での釣りに限らないのですが、釣りができる場所にもやっても良い釣りと禁止となっている釣りがあります。
過去にルアーで船のガラスを割った人がいた為に、ショアジギングが禁止になった場所やコマセなどのエサで汚したまま帰ってしまう人がいた為に、かご釣りやサビキ釣りが禁止になった場所もありました。
釣り方が禁止になる程度ならばよいのですが、釣り自体が禁止になってしまい、立ち入り禁止区域になった場所もあります。

初心者はどこで釣りをするのがオススメ?

漁港での釣りはルールが多く、結局どこで釣りをすればよいのか不安になる方も少なくないと思います。
結論から言うと、お金を払って管理をしている釣り場がオススメです。お金を払ってできる釣りのメリットデメリットを紹介します。
①海釣り公園
・家族で釣りをしたい
・アジやサバなど小型の魚を釣りたい
<メリット>
・ホームページにルールなどが分かりやすく記載してる。
・管理している人がいるので、マナーを守らない人が比較的少ない。
・釣果が安定しているところが多い。
<デメリット>
・混み具合によっては釣りができないことがある。
・ショアジギングやカゴ釣りができない時期がある。
・釣りをする時間帯が限られている。
②釣り堀
・食べられる魚が釣りたい
・とりあえず魚を釣ってみたい
<メリット>
・間違いなく魚はいるので釣果は高い。
・場所取りをしなくてよい。
・食べられる魚が釣れる。
<デメリット>
・使える竿やエサが限られている
・釣れる魚が決まっている
・釣れた時の喜びは少ない
③船釣り
・高級な魚が釣りたい
・場所取りをしたくない
<メリット>
・プロに釣り場まで連れて行ってもらえるので釣果は高い。
・道具の貸し出しをしてくれるところもある。
・船長さんが釣り方を教えてくれる
<デメリット>
・地域にもよるが料金が高い。静岡県の相場(太刀魚、真鯛釣り):1~1.5万円程
・船酔いする人もいる。
・トイレがない船もある。
④ボート釣り
・ある程度釣り場を選びたい
・好きな釣りをしたい
<メリット>
・好きなタックルで好きな釣りができる。
・決められた範囲で好きに移動できる。
・周りに人が少ないので、お祭り状態になりにくい
<デメリット>
・モーター付きボートは免許が必要(※ボート長3m未満で出力2馬力以下の船外機を組み合わせたボートは除く)
・転覆のリスクがある。
・足場が不安定なので、バランスを取りながら釣りをしなければいけない。
⑤筏釣り
・船釣りで酔いやすい人
・大きな魚を釣りたい人
・私が最もオススメする釣り場所
<メリット>
・筏に乗れる人数が決まっているので、場所が取れないということはあまりない。
・好きな釣りができる。
・堤防や漁港よりも沖にあるので、大きな魚が釣れる確率が高い。
<デメリット>
・場所が限られた範囲になる
・筏釣りができる場所があまり多くない。
・船釣り、ボート釣り同様に料金はかかる。

もし、漁港で釣りをするならば…

オススメしない理由をあげましたが、漁港も良い釣り場であることは変わりません。もし、漁港で釣りをする場合の注意点をご紹介します。
・場所取りが大変
場所取りは運なので絶対取れるということはありませんが、平日や夜釣りは朝の魚が活発な時間帯に比べれば人が少なる傾向にあります。まずは人が少ない時間に行って、少しずつ場所になれるのがオススメです。
場所が込み合っているときは、隣の人だけでもいいので簡単に挨拶をして、「〇〇釣りをしても大丈夫ですか?」と一言聞いておきましょう。もしそれで怒る人であれば、遅かれ早かれトラブルに巻き込まれるので場所を変えましょう。
・仕事の邪魔になる
船の近くや漁具の近くで釣りをしないようにしましょう。他の人が釣りをしていても禁止区域のこともありますので、一番安心なのは事前に釣りをして良い場所を聞いておくことです。ネットで事前に漁港の休みの日を調べておくのも大事です。
・海を照らされる
こればかりはコントロールできないのでどうしようもありませんが、自分がマナーを守ることは非常に大切です。足元を照らすときはできるだけ海に当たらないよう心掛け、釣りをしている人の近くで立ち止まらないようにしましょう。
・禁止になっている釣りがある
漁港のホームページや看板に書いてあることがあるので、事前に調べておきましょう。ルアー釣り(ショアジギング、エギングなど)やカゴ釣り(オキアミ使用)は禁止になっていることが多いです。
禁止されていない場合でも、船があるところではルアー釣りをしないようにしましょう。オキアミを使用した場合は、釣りが終わった後にきれいに洗い流しましょう。
まとめ
今回は初心者が漁港での釣りをオススメしない理由を挙げさせて頂きました。
利用する人が多い分トラブルにも巻き込まれやすいのは事実ですが、マナーやルールを守れば非常に良い釣り場だと言えます。
しかし、ルールやマナーを守らずに釣り自体が禁止になってしまった漁港も少なくありません。
私たちにとっての釣り場は誰かの仕事場でもあります。釣り場を守るためにも、仕事場を荒らさない為にもルールを守って釣りをしていきましょう。

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